「人生の終わりに何食べたい?」と聞かれてもいつもパッと答えられず、何か大事なことを忘れているようで悶々としていた。
何かを思い出すときって、私の場合は朝、起きがけにシャワーを浴びた湯上りの瞬間。
「あっ、カノさん(祖母)が漬けてくれたきゅうりのぬか漬けと、炊き立ての白いごはん!あれで茶碗に2杯はいけたなぁ。」
実家が戸建てからマンションに移ったとき、あのぬか床はどうしたんだろうか。母は祖母と折り合いが悪かったから、棄てたのだろう。25年後の今なら、惜しいことをしたと解る。できることならもう一度食べたい。人生はそういうものだ・・・。つらつらと考えていたら、野菜をもりもり食べたくなった。
先日、コンビニ払いの用があり久々にローソンへ。
最近の味のトレンドはどんなものかとお弁当売り場をウロウロし「ネバネバ丼」というお昼ごはんを買ってみた。刻みオクラやたくあんを白いご飯にのせたものだけど、食べる前にかける「ポン酢」の味しかなくてがっかり。こんなのでいいなら、私、家でも作れそう。
上から時計回りで「小松菜の塩もみ」「茹でてあった朝どれとうきび」「買って放置していたオクラ」前日食べきれなかった「ひきわり納豆」と「小粒納豆」をプラス。黒ごまを使ったせいで見栄え微妙だけど、「塩もみきゅうりとみょうがのナムル」そして得意技の塩麹を使った「鶏むね肉のハム」。
ぜんぶを強烈に混ぜあわせてスプーンで食べたらおいしくてビックリした。野菜たっぷりの夜ご飯は22時でも胃がもたれなくていいな。でも、偶然の集合なので二度と作れないだろうけど。。
というのも、写真がきれいで、あまりにおいしそうで、つい衝動買いしてしまった本がこちら。これを参考にあれこれやりだしたところ。
ポテトサラダや酢の物に入れるきゅうりは必ず塩もみにしていたが、これも「おつけもの」と呼んでいいのね!と驚き。
もともと、煮びたしとか、炒め煮とか、加熱してしんなりとカサが減った野菜料理好き。お味噌汁の具も、きのこを交えてくず野菜などを常に3~4種類入れるので汁分がエラク少ない。私が自宅で食事のイニシアチブをとる週はたいてい副菜ばかりがストックされて、あれ?今日は主菜が無いぞということもしばしば。
恥ずかしながら、この本を見て初めて「塩の量」を計量しながら漬けてみている。ジップロックなどのビニール袋で作れる手軽さがいい。本に書いてある通り、余ってるお味噌などを重しにして作れる。多少薄味で作っても、少しずつ封を開けて食べ続けながらでも、1週間は品質も変わらずおいしい。ぬか床も紹介されているが、さすがにここまでは無理かな。とはいえ塩もみ野菜もあなどれない。けっこう楽しい。