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ついに来た。私が恐れていることは、これなのだ。この動きは、もう止められないのだろうか。
近年、魚がとれなくなったというニュースをよく聞く。てっきり環境問題や地球温暖化が原因かと思ってしまい、我が生活を恥じながら振り返ってしまうが、やはり公海で日本の海域に入る前の魚を文字通り根こそぎ取っていく他の国があるからなのだ。

食料の自給率が低い、ということは、大変なことなのに。
日本は資源の少ない国だから仕方ない、食べものが自国になければ、買えばいいと思っている人も少なくないだろう。
この理屈は“売ってくれる人がいれば”成り立つ。でももしあなた(日本)には売らない、といわれたらどうするのか。買い手を選ぶ自由だって当然あるからだ。

世界の人口爆発と食糧危機は目に見えている。どこの国でも、自国に優先して回すのは当たり前だし、高く買ってくれる人に売るのも当たり前だ。
売ってくれないならば、ぶんどってでも手に入れよう、というメンタルは日本人には無い。それはいい。
「じゃあ、さらなる手前に船で乗り付けて、あいつらが採る前に根こそぎ収獲しようぜ」という器量もない。
ぐうの音も出ない交渉術で相手を手玉に取り、もぎ取ってくるようなずる賢さも無いし。たぶん。
奪ってまで、騙してまで手に入れようと思わない民族で良かったと心底思っているけれども、お隣の国、中国には日本の全人口の10倍も人がいる。国際会議で急に「漁獲高制限しましょうよ、ねぇ」っていまさら言ったところで、海域を主張するために船をぶつけてきたり島をつくったりするような国の方々が賛同するはずがないでしょうに。

だからこそ、島国に暮らす私たちの食べものぐらいは自分たちで担保しましょう、という考えになってほしい。
子どもを産まないとか、働き方がどうのっていうよりも、ずっとずっと重要な「生きるための計画」だと思う。日本人は間違いなく減っていく。食べる口は減るのに、悪政のおかげで食べるものが減る、質が落ちる、そんな時代を迎えていいのか。

当社メディアとして発信している「ジャパン クオリティ」も、見えないところにもっと興味をもってもらいたいとの一念で、誰からも一円ももらえていないのは辛いのだが、当社にできる社会貢献だと思って一生懸命取り組んでいる。

ちなみに酪農を例に取れば、生産者から農協が買い取って乳業メーカーへ販売し、メーカーがパックに詰めて販売している。生産者の努力も苦悩もその温度感も、農協という組織に挟まれて世の中に伝わらない。
乳製品は殺菌などのルールも厳しく温度管理も必要だから、酪農家が搾った生乳は、畑農家がやるように「無農薬」や「朝どれ野菜」として売りに行くこともできない。もちろんご近所のスーパーにも勝手に売れないし。
仮に酪農家が設備投資をして製造ラインを作っても、いったん農協に入れて地域の生乳としてタンクに混じりあったものを買い取り直すしか手段がない。なかなか面倒な仕組みなのだ。
でもここで、酪農家にも営業させる自由を、といいたいのではない。彼らは朝晩の搾乳と牛の世話でそんなことに使う時間がないからだ。農協が現状でベストな手法を取ってるとは思えないから制度改革は必要だと思うけれど、政治家が人気取りで「農協ぶっつぶす」とか言うのも、安いとか自由だとかのへ理屈ばかりで、食料を守る、国民を守る、という視点でやってるという熱意をおよそ感じ取れたことがない。

生産者が国内にいることの価値を、もっとみんなが理解するべきだ。
だいたい、いい機会だから書いちゃうけど、食文化なんて他国に売り込むものではないし、外国に評価なんかされなくてもいいのだ。土産・土法でいいのだ。
なぜ外国に褒められたら喜ぶのか、そんなことで、日本ならではの食文化に欠かせない食材が注目されたあげくに、根こそぎ他国に持っていかれて手に入らないとなれば、washokuなんてもてはやされているのを喜んでいる場合ではないと本当に思う。

それこそ「海外では」家庭のレシピは母親が娘や嫁に授けるもので、日本でレシピ投稿サイトが大やはり、なんてのが信じられない、というのが圧倒的多数なのだ。クックパッドも海外進出してうまくいかず撤退したはずだし、かわいいとかバカでっかいとか、食べもので遊んでるのは一部の日本人だけだ。おかしなブームに乗って特定の食品が飛ぶように売れる、まだ食べられるのに消費期限を超えると廃棄になる、日本の食は今なにかがおかしいのだ。

西日本豪雨の被災者でも、後継者不在や事業継続に悩んでおられる一次産業者が大勢いると思う。私には事業に出せるお金は無いけれど、高くても古くても、国産品を一生懸命買っている。
もし知恵でお手伝いできるならなんでもやる。だから負けずに頑張ってほしいんです。どうぞくれぐれもよろしくお願いします。一次産業の食糧生産者の皆さん、頑張ってください。

 

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