テレビもラジオも雑誌も、ドコドコのナニナニがオイシイ。そんな薄っぺらいグルメ話ばかりになってきました。
野菜は旬を感じる新鮮なものがいい。土から作るのは大変なことだろうけれども、農薬や添加物はなるべく減らしてほしくて、できれば国産のものをおいしく食べたい。私もそう思う一人で、食材にこだわり、産地にこだわり、ひどい花粉症を患ってからは体調の改善に向けて、より「食べるもの」へ意識が向くようになっていきました。
いっぽうでは食品廃棄が多いと知りながら、いただきますは命をいただくことだと知りながら、食品売り場に行けば平気で奥にあるものから手に取ったり、買ったまま冷蔵庫に埋もれて食べそびれる食材もたくさんありました。
これでいいのかな。良くないんじゃないかな。漠然と思っていたことですが、何から手を付ければいいのかも分かりませんでした。
牛乳乳製品についてはどうでしょうか。殆どの人が、かつては給食で毎日のように牛乳を飲んできた身近なものだと思います。ですが生乳が純国産であることに、どのくらいの人達が気づいているでしょうか。これからはTPPのこともあります。その中で日本の生乳の品質がいかに清潔で素晴らしいか、たくさんの酪農家たちがどのような思いで日々その努力と営みを続けているか。牛乳を飲んでいる皆さんに、また飲まない皆さんにも、いったいどの程度伝わっているのかなとも疑問に感じていました。
話はそれますが、牛乳乳製品に限らず、日本国内で息づいてきた様々な生産業には、古来からの考えや経験が今もなお脈々と息づいている素晴らしいものが多くあります。それらを継続するために努力を続けている人たちのことが全く知られないまま、経済の価値感だけで絶えてしまうことなく、これからも続く方法はないだろうか。それが“ジャパンクオリティ”として認められ、存在し続けるために、都会に住む私に何かできないだろうか。消費しかできない都会であっても、何らかの形で参加できるんじゃないだろうか、そんなことも考えてきました。
まだ始まったばかりのサイトですが、プロの矜持として、何よりも皆さんに「楽しく読んでもらう」ことを第一に考えています。そこから何かの「気づき」が生まれてくれれば、、、そんな情報発信ができたら嬉しいです。更新は少しずつになりそうですが、一人でも多くの方に読んでいただけるように、そして牛乳・乳製品ともども、長く愛されるようなサイトを目指して頑張ってまいります。是非読んでくださいね!
参考:
ジャパンクオリティ ~日本品質と酪農のちょっと先の未来に向けて~