一昨年いただいた蘭が、今年はとても見事に咲きました。
枯れそうなユッカの木も、植え替えしてダメになった幹を捨てたところ、めきめきと復活の兆しです。
平時よりも仕事で忙しかったゴールデンウイークが終わってひといき。わたしは飯島のお墓の掃除のため札幌へ帰りました。そこは藻岩山といって札幌市内ではちょっとした「お山のうえ」です。眼下に札幌市が見下ろせますが、冬は雪が積もり立ち入れないので、ほんとうは雪解け後と初雪前のできれば年に二度はいきたいところ。でもそうもいかない。。札幌は桜より後に梅が咲き、いま満開だそうです(見に行かなかったのでわからないけど。。。)
墓石を拭き、雑草をむしり、日陰の苔をがりがりとはがす。玉砂利の石をめくると元気そうなミミズと出会う。ギャー!と叫びながらも、ひさびさの好天のなか、汗だくで掃除は続く。。うちは母が「死んだら土に還りたい」と常々言っていたので、骨壺を逆さに振ってざらざらと直接「納骨」したので、両親や祖母が土にかえるまで墓守の役目を果たせたらいいなぁ。
とはいえ、お骨が土に還るのに何十年かかるのかわからないけど。土の中の微生物やミミズ君たちのような働きがめぐりめぐってこそなのだ、と思って感謝しつつ、見なかったことにする。
掃除を終えて、花と線香をたむけてふと墓石を見上げると、頭の中に鮮明に父の声が入ってきた。いろいろとうまくいかない仕事へのひっかかりが頭から離れなかったせいか、まるでそれを見透かされるように。もちろん短いながらも彼が毎度私にそうだったように、説教であります。
「何をやってるんだ、自信をもって堂々と前にすすめ。」
「くだらないことに構うな。」
あぁそうだった、そうでした。
私と父は、顔から足の裏の形も、思想・性格までうり二つだったのでした。もう一人の私ならば、この現状には、そりゃあそういうでしょうなぁ。。