ワッショーイ!という感じで12月早々の週末に夫の生家へ行って庭先にある柿の木のお世話をしてきました。今年は特に収穫が多くて、二階の上まで伸びた枝にたわわに実る柿たち。
義母の話によると、植えて30年以上経つ柿の木。
夫と共に、最初は渋柿だったよねーとか、二本目は途中で挿し木したとか、お祖父ちゃんが植えてくれたのはどっちだったかなとか、そんなやりとりを交わしているのを横で聞く。
家族の歩んできた時間をうっすら見せてもらったようで、なんとも温かな気持ちに。
私にとって冬とは雪が降り積もり辺り一面真っ白で、何もできないもの。
降る雪をひたすらかき続ける数ヶ月はまさに自然との根比べだし、生きものの音が全て消える静寂さは心を厳しく鍛えてくれる。これはこれで魅力的なんだけれども、しかし木の剪定やら柿の収穫やらは人生初体験で、かなりウキウキ。
柿の木は折れやすいし、落ちたりしたら危ないから、横で見ていていいのよ、という義母の親切をよそに張り切って参加。
最初はミニ三脚で、手の届く細枝を切りながら剪定していくんだけれど、一通り終えると、実が着いていてかつ枝ごと落としてもよい枝を確認しながら、ギコギコと切り落とし。。。
上に向かって手を伸ばして切るから、湿気のこもったおがくずが、バラバラと容赦なく振ってきて、目や鼻に入ってきては涙で中断。
しかも枝を切り落とすのって力が要るんですよねぇ。木も生きているんだなぁと感じました。数本落とすと息があがり、腕が痺れて疲れるー。
ダンボールにいっぱい!これで収穫量の半分強ぐらいかな。新鮮なのがわかりますか?
大半の枝にはミニ三脚では届かず、いよいよ180度に開いたキャタツを木の幹に立てかけ、登っていって上を切る。老齢の親には全く難しい作業で、手伝いに呼ばれた理由をしみじみ感じつつ、今までどうやってたんだろうかと心配になる。
でもね「いやぁ~ヨガやっててよかったなぁ」と思いました。切りたい枝の近くに都合よく立てないため、手を伸ばし、時に片足でバランスを取りながら作業すると、そこで必要なのはバランスを取りながら体幹を支える腹筋、背筋、内ももの力。結構難しかったですよ。。。
本当に手が届かないところは「鳥さんにあげよう」と義母の意見に賛同。全て終えたら義母がさっそく皮をむいて出してくれて、遠慮なく食らう嫁(私)。枝はすぐ伸びるからというので、容赦なくビシビシ切り落としてきましたが、あまりの美味しさに、来年の収穫が激減したらどうしようと内心不安に。
ほどよく堅くて甘みたっぷり、つやつやの柿達をどっさりお土産にもらって満足しながら帰ってきました。冬の楽しい一日でした。