弊社でも求人してまして、いろいろな方から応募を戴く昨今です。
事前に書類応募をいただきますが、なるべく時間を作ってお逢いするように心がけています。時節柄、学生などの若い方が多いようですが、未知なる「社会人の世界」に踏み込む訳ですから、素のまま丸腰で乗り込んでも上手くいかないことぐらいは予想して準備しましょう。また、働くということはお金を稼ぐことであり、人同士が作りあっていくものがビジネスです。その基本的な理解を済ませてから、社会への入口をノックしてくださいね。
でも今回は、少しヒントになることを書きます。
デザインとはコミュニケーション職。弊社の持論でもありますが、「他人の思いを第三者へ伝える表現」を生み出すのが仕事です。「違う違う、言いたい事はそんなことじゃないよ」「じゃあこれはいかがですか?」種種雑多な「どうですか?」「いや違う」「どうですか?」「これはいいね」。ひたすらに、この繰り返しを積み重ねて研磨されていくものです。
社会人とは経験職。色々なものを見たり聞いたりして見聞を広げ、場にそぐった振る舞いを年相応に求められます。「やれて当たり前」の世界ですが、人間ですから失敗も間違いもあります。でも「やれて当たり前」になっていなければ次のステージは見えて来ません。また「やれて当たり前」になるように自分から積極的に動かなければなりません。目の前の一段を上がれずに三段先へ進むチャンスが来るほど甘い世界ではありません。その一方で、やってみなければできるようにならないけれども、そのチャンスは、誰にでも平等に来るものではありません。
つまり繰り返しと積み重ねの経験が、自分を育てるということです。
そして繰り返しと積み重ねの経験には周囲の長い目も必要です。その長い目の期間中にも企業は給与を払い、仕事を教え、その人が生んだ失敗による損失を誰かが穴埋めしてくれています。
余談ですが、世の中なんでも均等・平等になって、自分の評価から逃げる若い人が増えました。また、勝手に自分は平均並だと思いこみ、安心している人も多くて残念です。
面接に来る学生さんに、いきなりビジネスパートナーとして対等に振舞うことを期待している企業はありません。ましてや、採用面接先の企業に何かを提案するなどと、まともな大人にはおためごかしにしか写りません。しかしその会話のやり取りに、素質は見ます。この人は、明日から私達と向き合って「繰り返しと積み重ね」ができるだろうか、見知らぬ世界に飛び込む覚悟はできているだろうか。
このブログを見た方、ラッキーです。アイデアパンチでは「コレだ」と見込んだ人は徹底的に育てます。「てってーてき」です。ビジネスマナー等の各種研修もありますし、最低限の福利厚生は保証します。仕事の楽しさも、社会の厳しさも、会社が大きくなっていく面白さも充分に体験できるでしょう。
そのかわり、退路を断って、どっぷりはまってもらいます。
学校に行けば先生が技術を教えてくれる、会社に行けば上司が仕事を教えてくれる。
この「教えてくれる」は意味も価値も全く違う、似て非なるものです。
そこをキッチリ理解できる方。
どっぷりはまる意欲と覚悟ができた方。
まずはアイデアパンチの扉をノックしてください。
今の自分はどういう気持ちに応えられるのか、その気持ちを持ってきてください。
目先の選考や評価を恐れずに、お互い堂々とぶつかり合いましょう。