パンデミックの3年間で読んだ本として紹介しています。紹介テキストを書く暇がなくてまとめ更新!
これは本当に不思議な出会いだった。
もともと私は「勉強」なるものが下手で、つぎつぎと親の期待を裏切って成人したせいか、教科書に載っていることの大半は覚えていないし、「それ学校で習ったでしょ」と言われようモノなら「そんなこと覚えとらん!」と内心キレてきた。
歴史の授業なんて毎年春は縄文時代から始まって、12月末に戦国時代ぐらいで終わらなかった?1月からは受験や試験が多くて授業なんてほとんどなくなるから、近代史なんて参考書で拾い読みしたことしか知らない(まとめてある参考書を拾い読みしてるんだから全くアテにならない自分)。そもそも縄文時代から始まったとする「始まり」にも疑念を抱くけど、自分のルーツはどこまでさかのぼっても庶民だったはずなので、教科書に載っている話はいつの時代のこともまったくピンとこない。なんならクンタ・キンテのほうが真剣に読んだかも。でもこれは違った。読んでいて自分の感覚に合うというか、腑に落ちるというか、もしかするとこの一節の内容が自分に関係があることかも、そんなことをドキドキと考えながら読める一冊。
知らないことに困ることなく、知らない恥をふりまいて生きてきた。いかに教科書に載っていることが「採用された一部分の解釈」かを実感しました。寝る前に読み進むから内容の濃さも相まって1年ぐらいかかりましたが、素晴らしく良本です。大人こそ読むべし。50代、60代、ボンヤリ生きてるとあっという間に寿命が来ますよ。