2022年になりました、1年があっという間ですね。年齢とともに時が経つのが早く感じるのは老化現象だと「時間学」の一川誠先生の本にありました。
たとえば「1分経った」と思ったのに実際には「1分以上経っていた」のは、1分というスピード感を認識する感覚が衰えてるから、だそうで「もう1分を過ぎていたのか、早いなぁ」と感じることと、原理は同じだそうです。
私も、おそらく皆さんと同じように近年の加速的な時代の変化を感じていますが、やや消化不良を起こしていました。従来の日本社会にあった価値観は、私の人生にとって不条理なだけで、そのままでプラスに作用するものは何一つありませんでした。女であり、地方出身者で、大した知識も学歴もなく、人脈もなく、若い。ね?しかし過去の延長に今の自分があるもので、プロセス上、過去を是認しないことには今の自分に説明がつかない。そうすると男尊女卑やモラハラをねじ込んでくるおじさん連中と同じ立ち位置にならない?いやいや、そうじゃないでしょ。この堂々巡りのロジックに縛られて苦しい時間でした。
ところが感染症のおかげで世の中がポンとひっくり返ってくれて、今まで通りやらなくてもいい、どころか、やらないでくれと「大勢側」が言ってくれる。つねに端っこにいるマイノリティの私としては、初めてとも呼べる世間への迎合でしたが「言われたとおりにやるってのは、こんなにラクなのか。、いいもんだな」と気づきました。
私が唯一、自分に誇れるものは「わたしの実感」。というのも20歳で社会に出たとき、自分の考えを他人へ説明するうえでの根拠が何もないと気づいて慌てたんです。どんな数もゼロを掛ければ答えはゼロですから。それからは、深い新雪のなかで大きな流れに合流するための一本道を作るイメージで、あてどもなく、やたらめったら踏み固めてきた道を歩いてきた感じでした。
しかし30年も踏み続けるとそれなりに形を成していたようで、ひっくり返った世の中で、自分のなかではひっくり返らなかったものが歴然とありました。それら一つ一つの「手ざわり」みたいなものを、心のなかで慎重に確かめたり、消去法で絞り込んだり、信頼できる友人たちの意見を聴いたり、他人のふるまいを見て気づいたことなどをかけ合わせて、いろいろなアプローチで整理できた、そういう2021年でした。
今はSDG‘sや、持続可能性、地球温暖化という流行りのキーワードに帰結させれば何でもOKみたいなのが多くて、日本はいつも相変わらずそう。そんな「屁理屈」に自分の時間を費やすのはもったいない。自分の人生は、すべて自分次第。私はやはり凡人なりにも「創る人」であらねば。
2022年、私とご縁がある皆様におかれましては、心身ともにどうぞ健康第一で。みんなが明るく、楽しく、前向きに過ごせるように、せいいっぱい励みます。
どうぞ宜しくお願い致します。
参考:
大人になると、なぜ1年が短くなるのか? 一川誠著 池上彰著