情報発信にSNSをどこまで使う?

B!

みなさんはネットとどんなふうに付き合っていますか?今回はコンテンツ製作会社として、データ管理の視点から感じる不便さをまとめてみます。

Twitter、FacebookやLINE、InstagramやPinterest、g+やLinkedIn、、、仕事柄あれこれ試してますが結局続かない。SNSに投稿すれば自分のチャネルだけでは届かない人が見てくれる楽しさがあるから一瞬ハマる。でも続かない。理由は「コンテンツデータが(あとから)まとめられなくなる」から。
コツコツと日記がわりに更新してきて、過去の投稿が溜まれば溜まるほど、ライブラリーを整理したくなるのが人情というもの。こまめな人ほど、上手に整理したくなるらしい。でも殆どのサービスはSNS上で整理ができても、辞めたい人への「エクスポート」機能がついていない(放棄はできるけど)。

投稿記事は、誰のもの?

気づいたきっかけはブログサービス。いざ引っ越そうと思ったらテキストは取れるけど画像はダメとか、取れても記事と画像の組み合わせが全部バラバラとか、小さくリサイズされてしまうとか。こうなると投稿1件ずつのテキストと画像を整理する大変さに気が遠くなる。それでもわたしはhtmlのソースからなんとか引き剥がしたりしたけど、組み込まれているから超面倒で二度とやりたくない。いつでもその場を撤収できるようアップしたデータを手元にも置くことにしたが、日々の投稿でこれをやるのは面倒。でも仕組み側へ合わせるしかないので、やるしかない。友人に相談された時も、おおむねそのような回答となった。

投稿内容のカテゴリーを広げにくい

更新をつづけると、新しく知り合った人に過去の更新履歴を見てもらいたいことも出てくる。でも「あっ○○やってないんですよねー」(興味がない、手段を知らないなどもある)って場合は一切の空気が伝わらない。しょせん日常事の発信をSNS別に何度も投稿するなんて時間がかかりすぎるし、これが続くとやってない人との情報断絶がいっそう深まっていく気がする。何年も経つとリアルな人間関係と乖離しすぎて辞めた、という声もかなり聞く。情報公開のリスクはあるのに、閲覧対象が限定されることになる。タイムラインを追ってもらうだけでも時間がかかるので、手軽に継続できる割には見てもらう相手が限定的となり、このロジックが面倒くさくなってfacebookの友人限定公開を止めてみたが、何も解決しなかった(笑)

データ保全はサービス側の気持ちひとつ

一度ネットにアップすると永遠に消えないことが問題視されがちだけど、投稿データがいつ飛ぶ(消失する)とも解らないことも問題。全てを保全される保証はない。運用側がリスク回避という名目であちこちに保存していても、投稿記事だけ抽出保存するようなシステムをつくるのはかなり面倒で無理だから、プログラムソースごと、環境ごとバックアップをとるだろう、1世代取ると置き場所コストが倍になるし、万が一のとき昔のデータを復元してくれても意味がないわけで、保全のタイミングと回数は難しい判断だろう。つまり、コンテンツは自分のものだけど、サーバーデータとしては運用側のモノとして、結局彼らの手にゆだねることに。

データ保存は、自衛できるの?

SNSは「サーバー(置き場所)+コンテンツ(記事)」というデータ構成よりも「アプリ(投稿ツール)+クラウド(閲覧と保全)」だろうから、管理はさらに複雑。クラウドは壊れる前に自動で移してくれる便利モノだけど、管理者ですらどのデータがどこに格納されどこへ移ったか追跡できない。自分のデータがどこに漂っているか誰にも把握できず、削除したくても永遠に削除できず、もし無責任な会社が倒産してサーバーデータを放置したとすれば、そこに自分の過去のデータがあれば放置データとして全世界に流出する可能性もある。宇宙ゴミとおなじ。オソロシイ~。。。

ということを考えると、やはり投稿先という「データの置き場所」は最小限にするのがいちばんのリスク回避。自分で作った環境の方が改修も自由にできるし、編集も自由。やりたい内容によっては多少の知識は要るが、餅は餅屋で専門職へ任せることもできる。
私は数年前からサーバーを1棟用意して、信用できる仕事仲間の技術者に管理してもらい、会社のサイトやブログなどコンテンツは1ヶ所にまとめた。SNSは呼び込みだけ。これで事故が無くなるとは思っていないが、少しはマシになったと思う。分散させることと、集中させることのどちらがリスクか、これは永遠のテーマだけども、こと「管理」を考えると集中をおすすめします。面倒臭い話だけど、SNSをやる人や、過去の投稿記事を大事に考えている人は同じようなことを考えておく必要があります。

そうしてSNSから少しずつ足を洗い、わたしが現役引退か、あるいはこの世から居なくなるころには、1か所にまとまっていることに、、、なっているはず。

1月24日のお弁当。きゅうりのナムルが歯ごたえよく美味、詰め方のコツが分かってきました

 

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