まったくニュースになっていないけれども、警察沙汰にはしたらしい。
レンタルサーバー会社から突然「不正アクセスによるお客様情報流出」のメールが来た。カゴヤ・ジャパンという京都の会社だ。
2015年の夏、メールサーバーの乗り換え先を探していて、ここの無料のお試し期間を申し込んだ。しかし、なんとも複雑怪奇な設定のオンパレードで使い勝手がひどく悪く、1時間もせずに即日キャンセルした。そしたら2015年4月1日から2016年9月21日までに利用した全顧客が流出の対象だという。
流出したのは、名前（カード名義）、住所、電話番号、メアド、契約アカウントとログインパスワード、クレジットカード番号、有効期限。
全部！！
名前や住所ならともかく、全部じゃないか！！！何考えてんだ！！
話がよく見えない人のためにいうと、レンタルサーバー会社の顧客データが、第三者の不正侵入により抜き取られたことを「流出」と呼んでいる。つまり、銀行に泥棒が入って現金を盗られたようなレベルの話です。
とっさに思ったのは「私はここと取引していませんけど？」だって、一円も払っていない。1時間のお試しで解約だもの。つまり関係ない。はず。だけど。
しかし当時の「申し込みフォーム」はサイトが改修され、私が何の情報を渡したかの確認ができない。
一年以上も前に「契約しなかった」のだから、当然のことながら自動返信の控えメールもちょうど整理して棄てたところだ。
しかし、カゴヤに問い合わせしたところ、未契約でもクレジットカード番号は渡しているらしい。そんな馬鹿な。
お試しユーザーがそのまま使い続けた場合は課金対象となるから、「その時にカード番号を聞くよりは、お試しの時に先に聞いておこう」ってことなんだろうけど。課金ビジネスなら先に聞こうが後から聞こうが、どちらの仕組みも大差ないはずなのに、情報を先に取る方をなぜカゴヤジャパンは優先したんだろうか。
私はデジタルとＩＴの世界を全く信用していない。運用するのは人間なのだから。その私が、契約を迷っている段階で頼まれもしないカード情報を登録するはずはないので、入力しないと申し込みが進まない「入力必須」になっていたに違いない。
とはいえ、発覚後に用意されたらしき「サポートセンター」は、私の不明な試行錯誤の足しになるような情報はカケラもくれず、全く役にたたない。
さらに腹立つことに、ただ長々とありきたりのお詫び文で文字数を稼いでるだけで、文章には、頭下げときゃいいんでしょ、的な不快感も残っている。文章に気持ちは現れる（※）のだ。
そもそも、9月21日に解ってから連絡のある11月9日までの間、何してたんだ。2015年4月1日からってことは、おおかた自分とこの新年度から運用し始めたモノがまるっと対象だったってことだろう。
名前や住所はともかくクレジットカードの決済情報までつながっているということは、一つの場所に置いてあった、ということだろう。普通は万が一のことを考えてDBは別にする。抜き取られても、合体できないように構築するのだ。
しかも、データの保管場所が、インターネット上であったということだろう。普通は・・・もう言わない。。
こんな時代だから、万が一不正侵入されたとしても取れるデータは役に立たない、ぐらいの分散は、どこのシステム会社でも最低限考えているはずなのに、それすら考えていなかったという、webサーバー会社。なんなんだ、この会社。久々にムカッ腹がたつ。サーバーを人に貸すのが商売なのに。。
流出したクレジットカードを停止し、再発行のための1週間にかかる決済は全部別のカードに変更し、また新カードによる決済手続きを全部やり直した。お世話になっている企業の不祥事なら粛々とやるけれど、ショボくて1時間で見切りをつけたサービスにとは・・・。
この秋は、風邪による声のつぶれ、スマホとのお別れ、日帰り九州の準備に、カード再発行祭り。つかれた。
