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オットの趣味に私もはまり、釣り歴もかれこれ15年以上。しかし、かつてこんなに辛い“行軍”はなかった。。
揺れに揺れた。釣り終えて陸地に下船した直後は、よたよたと足がもつれるぐらいの船酔いっぷり。
その揺れ具合を例えるなら、遊園地の「バイキング」(船型で前後に揺れる特大ブランコ)の先端に、安全ベルト無しで朝7時から12時まで乗り続け、5時間しがみついてた感じです…。

たたき丼よりは控えめな薬味量の酢飯に、しめあじをのせて巻きすでグルグル。

 

おいしかった話だけ先に書くので、興味のあるかたは下に続くバイキング話をどうぞ(笑)
釣った鯵はその日のうちにワタをだしきれいに洗い、塩焼き用、お刺身用、たたき用に分け、釣った日の夜は山盛りのたたき丼に。薬味だらけに見えるけど、鯵に脂がすごくのっているので、このくらいで丁度いい。お醤油をさしていただきます。(「はじかみ」みたいな1本ネギは、切れない包丁の残骸で、自分用。)

酢飯、ごま、万能ねぎ、みょうが、刻んだしょうがを混ぜ込んだ釣り鯵のたたき丼
酢飯にごま、万能ねぎ、みょうが、刻んだしょうがを混ぜ込んでます。紫蘇も大量トッピング

 

最高鮮度の釣り鯵
ワタを出し終わったところ。鮮度がいいとこんなに青光りします

 

翌日は三枚におろした鯵を、塩と酢・砂糖・昆布で締めて棒ずしに。鯵が肉厚ですごいでしょう?厚すぎて浅じめになってしまった。
たまにしかやらないから巻き方もなかなか上達しないけど・・・。

型も良く、脂がのってピカピカ。肉厚でおいしかった
型も良く、脂がのってピカピカ。肉厚でおいしかった

 

これが釣果のすべてで、平時の約1/4量かな。最後に書いたけども、釣ったのはほぼ全部オットです。

 

ここからは強烈だった船揺れ話
まだ船着き場から出たかどうか、ぐらいのところで波はおだやか。
まだ船着き場から出たかどうか、ぐらいのところで波はおだやか。

 

私はたいがいの船揺れにへっちゃらで、貸切船の時などは、釣り慣れた先輩諸氏の8割がゲーゲーと嘔吐しながらぶっ倒れてても、その隣でニコニコとサンドイッチを食べるぐらい平気だった。そしてその「平気な二割」のメンツにはオットもいた。
しかしこの日は酷かった。
出船後、釣りポイントに着くまでの移動20分が既にものすごいアトラクション。ベンチ状の座席にまたがり、座面に抱きついてないと飛ばされそう(普段は決してこんなことはなく、ただ座っていれば大丈夫)。
前日は快晴でベタなぎ、釣果もかなり良いようだったので、今日は風が強いらしい?ような天気予報も気に留めず出かけてきたことを出船15分で後悔した。そう、海は風によって波が高くなり揺れる。これが不運のひとつ。

そして不運はまだ続く。
釣り人は通常、船の両側面に1mおきぐらいの等間隔で座り、鋳造で船と一体化したベンチに腰かけたり立ったりしながら釣る。
でもこの日は年内最後の営業で、釣り船は満席。私たちは今回「慣れてるからいいっしょ」的に船の先端に配席された。「こんな端っこまで人が座る想定してるんかい!?」ぐらいの超・最先端だった。
船の底は、舳先に向かって上げ底になってるので、先端にいる我々は腰かけたところで浅く、膝が上がりお腹を抱えるぐらいの着座姿勢にしかならない。だから、揺れても寄りかかる船べりがないし、足でも踏ん張れない。

つねにバランスボールに座ってるみたいに自分の身体がブワンブワン揺れるので、両手で船体につかまらないと海に投げ出されそう。釣り竿をおろしても底から何メートルで釣ってるか、いや底に当たってるんだか潮に流されたんだか、糸フケ以外で判別がつかない。仮に魚が釣れたとしても、電動リールが巻き上がったタイミングで船につかまってる手をパッと竿に移せるか、自信がない。判らない。

不運はまだまだ終わらない。
船揺れにいら立つ高校生ぐらいの青年がヒステリーをおこして騒ぐのだけれども、両端に座る親がそれをたしなめることができず、うるさい。
でも君が一番揺れの少ない船の中心に座ってるんだぜ、と思いつつ「コンディション最悪だよ!」「なんなんだよ、今日はさ!」「こんなんじゃ釣れねーじゃんかよ!」というそのガキの怒鳴り声をBGMに、揺れに踏ん張る。
釣り人たちはバタバタと倒れて戦線離脱していき、離れているけれど隣になったおし黙る父親もひどい船酔いで、私の横で海に向かってゲーゲーとやりさらに興ざめ。たまにおろした父親の釣り糸が風で私の竿に絡んできたら、断りもなく勝手に私の釣り糸をハサミで切ってしまった。この暴風の中、しかけどころか釣り糸からやりなおしだ、そう思ったら私の忍耐の糸が切れた。

酒酔い以外で吐いたのは何十年ぶりだろう。私はトイレのある船尾に退避しそこからぼんやりと約2時間。釣りは諦め、揺れから逃げられず、目を回しながらひたすら時の経つのを待った。オットはひとり船の先端に残され、ただただ無心に一生懸命、夜ご飯のおかずを釣っていた。この人はすごい。
あと30分で陸に帰れるぞという頃に先端の席へ戻ったら、船酔いで真っ青な顔をしたオットが魚の入れ食い状態と格闘していた。
後で聞いたら、戻ってきた私の顔を見たら下船時間が近づいたのだと悟り、張りつめていた気が緩んだようでニコニコしながら嘔吐していた。私の釣果はわずか1尾。あとは全部オットの頑張りです。

帰宅後、船酔いから覚め、お風呂と仮眠でスッキリして調理開始。
魚をさばくのは幾分上手になりました。

 

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