パンデミックの3年間で読んだ本を少しずつ紹介しようと思っています。複数冊を同時に読んだりするので、おおまかにジャンルと読んだ時系列を寄せながらいきます。
このあたりはまだ2020年のころ。
ステイ・スモール 会社は「小さい」ほどうまくいく amazon→
当時の葛藤と逡巡がそのままタイトルにあり、すがるように読んだ本。余談だけど本に付箋を貼って読む人がいるので真似してみたけど、付箋だらけになってしまって、かえって本を開く気が失せた。でも内容は大いに参考になりました。人の思考は表と裏なのだなということを痛感した一冊。
例えば、髪の毛がハネて来たから床屋に行かねばと思ってしまうけど、「髪がハネたのは伸びた成長のあかしだと思えばいい」というような感じ。つまり自分がそう思えばいいだけのこと。いつまでも床屋に行かねばならない人生になる、とか、友人が私のことをダサいと思って連絡してこなくなる、とかは二次的なことであって、まず髪のハネは素敵だと思えばいい。って感じ?しかしそう思えないから本を読むのだけども。。。こういう無間地獄みたいな、結果的に問題ごと押し戻されるような理論は洋書ならでは。1冊読み終えると、決めるのは自分なのだ、という心境になった。背負い投げ~!
両利きの組織をつくる――大企業病を打破する「攻めと守りの経営」 amazon→
外国人が執筆したビジネス書って判断が難しい。これはあまりにもつまらなくて内容も全然覚えておらず、メルカリで即売った。AGCの例も褒めてただけでつまらなかった。よく考えたら「大企業病」って私が常々唾棄するテイストの一派であって、彼らのための本を面白いと思うはずもなく、買った私の間違いでした。
「欲しかったsuggestionは、これではない」ということが分かったありがたい一冊。
不明解日本語辞典 高橋 秀実 amazon→
経営とかの本が出てくるのはここまでなんだけど、あまりにもつまらないかなと思ってもう一冊。だいぶん昔に買ったけどちょっとだけ読んで忘れていたもの。家でリラックスして読むと、こんなに笑える本はないかも。
電話をしたとき「あ、飯島です」取り次がれて相手が出たとき「あー、どうも飯島です」という「あー」は何なのか。道端でバッタリ人に逢ったとき「あらー」というのはなぜなのか。そんなような話が延々と書かれた一冊。私もかつて「全国と書くのにどうして世界のことではないのか」という児童だったけど、疑問に思えど答えを出せる能力はない人生でした。ちなみに「辞典」はあくまでも編集的企画であって、ぐるぐる回る理屈をエッセイのように読ませてくれる本です。面白いよ!