2月に事務所を移転して心機一転がんばろう!と考えていたら、自らの想像をはるかに超えた「心機一転」になった。
でもこの夏すっかりブログの更新をご無沙汰してしまった理由は、いたってのどかな「野良仕事が忙しかった」から。もう9月も終わるのに「夏」もないよね。。
生まれ育った自宅の前は、キャベツやきゅうり、トマト、とうきびなどの野菜畑だったけれど、まだ地球温暖化のきざしもなかったので、一年の約半分はまっ白な雪原だった。雪が降らない東京の冬は、冬であって冬でないような、不思議な感じ。でも東京と北海道は何もかもが違う土地で雪の有無なんかは大したことに思えず、今にして思えばそれを感じる余裕すらないまま住み続けてきちゃっていたなぁ。
完全無農薬の畑を借りて、有機栽培の野菜作りにチャレンジして3年目。週末はほぼ欠かさず畑に通い、すっかり野良仕事にとりつかれていますよ。上腕の痛みが続くのがちょっとツライけれど。
土の手ざわり。ザワザワと葉が揺れる音。陽ざしのにおい。虫が動く気配。東京にも当たり前にある自然に気付きながら、札幌で育った子供のころも思い出す、このハイブリッドさが一層面白さを増してくれてるのかな。それとも単に年をとっただけかな。
野菜と向き合って気づいたこと。
種が芽吹いて育成し枯れていく短い一巡の中に、まったくのあきらめも手加減もないこと。
雨や風、陽ざしだけでなく、暗闇や気温の上下ですら生育に役立つこと。
そして、咲いた花は心を和やかに、実は体を補ってくれる頼もしさ。。
これらが目の前で当たり前のように粛々とすすみ、目の当たりにして圧倒されています。
生きるということを、畑から教えてもらっています。
そんな今年は7月もずっと梅雨と低温で、ぐずぐずの天気で陽ざしも足りず、きゅうりがまた育ちませんでした。やっと梅雨明けしたら8月は猛暑。ついにTシャツの上から日焼けしてしまい、今年は背中まで真っ黒です。おかげで早朝に畑仕事を終えてお風呂に入り、ビールを飲んで昼寝するという楽しみを知りました。野菜畑ブラボー!
今年初めて大玉トマトにチャレンジしたらなんと一番いい出来!大きい実がたくさんついて、皮も固くなく、虫や鳥に食べられもせず・・・。湯むきして土佐酢に漬けた保存食を何度も作りました。
そして、うちの畑ではダントツに安定の茄子、今年もみずみずしくふっくらして美味しい。台風にもあたらず秋まで頑張ってくれたけど、もうそろそろ終わりかなぁ。
とはいえ上達し野菜が順調に育つほどにたくさん採れて、それは食べねばならず、これが結構忙しい。キッチンに立つ時間が圧倒的に増えました。
【2020年に作った夏野菜】
・なす
・きゅうり
・ピーマン
・パプリカ
・しょうが
・枝豆
・中玉トマト
・大玉トマト(桃太郎)
・オクラ
・金時草
・バタフライピー
・バジル
・紫蘇
・レモンバーム、スペアミント、オレンジミント、ローズマリ―、スープセロリ
※バーなどで無農薬ミントが欲しい方がいましたらお声がけください。今年はもう終わったけど、来年育てるかも。。。