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週末、親戚からアスパラが届き、カニが届き、時知らずの鮭が届いた。久々に「ザ・北海道」な感じが、東京の我が家の食卓をを賑わせました(笑)
札幌では6月初旬に北海道神宮祭があり、この時期は日高沖の「時知らず(ときしらず)鮭」が出るころ。我が家では半身なり一匹なりを、なじみの魚屋さんから毎年買います。それを片っ端から焼いて、タレに付け込み、御赤飯と一緒に食べるのがこの季節の決まりでした。
母がタライのような桶のような、どでかい容器に漬けダレを用意して、脂ののった鮭が焼きあがる度にタレにドボン!
ジュウ~って音を立てながら粗熱がとれるまで待ち、一晩おいてなじませたものを常温のまま食べます。うーん、おいしいんだよ~!懐かしい~~!

私が作った鮭の焼き漬け。一切れがデカい!

 

札幌は、というかうちの実家では、御赤飯も小豆(あずき)ではなく、甘く煮た金時豆などを使います。なので「御赤飯とは甘いもの」なのです!もちもちに炊きあがったごはんに甘い煮豆を混ぜ込んだお赤飯を味わいながら、醤油とみりんのタレにつかって味のしみた時鮭をいただくのです。しゃけの焼き漬け、ですね。一口ずつ交互に食べるともう終わらない!今年の鮭は、やれ脂がのってるとか、身が小さいとか、大きいとか、去年はどうだった、なんて話をしながら、食卓を囲んでいました。

時知らずとは、これ

 

秋ではなく、季節外れのこの時季にとれるから「時知らず」と習ったものですが・・・。
シャケは、皮がうまいよ!パリパリに焼いたら捨てずに食べよう!

北海道神宮祭では中島公園にズラーッと出店が並びます。そこで刃物を売ってる的屋(テキヤ)の超・強面のおじさんが祖母の弟で(どんな一族なんだか)、丸首の肌着シャツにももひき、腹巻姿でね、店の中央にデンと座って胡坐をかき、ダミ声で客寄せしてる姿を見に行きます。今の若い人はテキヤなんて知ってるのかなぁ。人ごみの中、私たちに気づいたおじさんがこっそりお小遣いをくれる。ちいさく折りたたんで懐にしのばせてある現金は、手が切れるようなピン札。大人になってみると、あれは事前に用意してくれてたんだな、とわかるんだけど。私もつられてこっそり受け取ったら、祖母に怒られたりして。

これぞ、北海道の毛ガニ!デカい!

 

戦死した兄弟がもらった勲章を仏壇にしまってあった祖母の目を盗んで質屋に売り、そのお金で真っ白いスーツを仕立ててきた逸話を持つそのイカしたおじさんは、発覚後、母親代わりの祖母からめちゃめちゃ怒られたらしいので、罪滅ぼしの気持ちもあって私にお小遣いなんかくれたんだろな。包丁なんかどんだけ売れてたか分からないのに。。大人ってやつはさ。

 

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