11月某日、実家から引越屋を手配して家財道具を引き上げる。
うすうす気づいてはいたけれど、じっさい両親の人生を凝縮した品・品・品と向き合う作業は非常に疲れたぁ。

両親は昭和10年代のうまれ。日本の成長とともに豊かな生活にあこがれ努力してきた時代を生きてきたと思う。
きっとあの時代の人達が思う人生の豊かさは、どこかで「所有するモノの量」と比例しているような気がする。
しかも両人とも人生をしみじみと振り返るヒマも、身辺を片付ける気分にもならないまま逝ってしまったので、遺された実家には「今日からこのまま暮らせる」ぐらい、いろいろなものが揃っている。

ここ2年ぐらいかけて処分してきたものは、ざっとこんな感じ。(備忘メモ)
・音響機器7~8台一そろい(スピーカー、アンプ、チューナー、真空管のなんちゃら、レコードプレーヤー、カセットデッキなど)
・クラシックレコード約2,000枚/クラシックCD約3,000枚(CDだけでダンボール12箱)
・婦人洋服(ジャケット3~40枚/スカート・パンツ系200枚/シャツカットソー30枚/ニット・ワンピース30枚/オーバー、コート30枚)ダンボールで10箱相当
・紳士服ダンボール5箱相当
・婦人靴50足/着物50枚・帯30枚/傘10本
・食器、カトラリー等(洋・和) ダンボール10箱
・調理道具 ダンボール4箱

とまぁ、出てくる、出てくる・・・ケタ違い。

着物は虫干ししてないからカビだらけ!しかも母自身が私に「それを着るときは私のお葬式ね」と言ってあつらえてくれたはずの紋付喪服も、結局葬儀には見つからずじまいだった。
ほかに面白そうなのといえば、、、
父の給与明細、人生分。
祖母の弟が書いた戦地からの手紙。戦死の褒章。(ガダルカナルらしい)
junghans 振り子の置き時計。

 

想い出をなぞりながら進めてもサッパリ片付かないので、ここでイッキに片付けようと引越屋さんを手配した。
週末だけの帰省予定だと、ゴミの日に捨てられないので、土~月の4日間で片付けようと計画。しかし札幌の4LDKはモノだらけで、モノスゴかった。。

天井まで届く両開きの靴箱が2台。寝室には壁一面に広がる幅4メートル越えのクローゼット。着物用箪笥2棹。和室の押し入れば襖3枚分あり、上段には布団がびっしり、下段は奥行きが1500ぐらいあるカラーボックスが9台あり、布やタオル、古着やカバー類がびっしり。天袋に意味不明のダンボールどっさり。使っていない2部屋にスライド式本棚など2台。3畳弱の納戸は身を差し入れないと入れないほど。どこを開けてもびっしりとモノ。どこを開けても降り落ちてくるほどモノ。ほとほと疲れ、3日目あたりからは何を捨てたのかすら覚えていない。
40リットルのゴミ袋も排出日までは部屋に山積み。右のものをゴミ袋に入れて左に寄せただけ、という状態(捨てた「燃えるゴミ」だけで14袋あった)。おそるべし、100平米マンション。

搬出を見送った先には、受け取る作業が待っている。結局、自宅とオフィスに山のような荷物が搬入され、泣きながら梱包して、泣きながらバラすという「片付け」は結局終わらなかった。
自宅に入れた家具は、食器棚のような本棚2台、整理ダンス1台、電話がおける整理ダンス1台。ローテーブル1台。テレビ台とテレビ。それにダンボールが約15箱。引越屋さんが「コレ入りきるのか」と不安顔だった。

 

我が家はネコのひたいで実家の半分サイズなのに、捨てたものはイケアの本棚1個だけ。私はいかに「家具」というものを買っていないのか、しみじみと知り、まるでこの日のために買わずにいたみたいだと笑えた。
嫌いではないが、好みで買ったわけでもない、両親が愛用していた家具が一そろい我が家に並んだ。
その姿をしんみりと眺めながら心に誓ったことは「一生モノは要らない」ということ。

親の手紙や写真、給料明細や投資信託の通知書などなど、手が切れツメが割れるほどちぎって破って捨て、残った知己は「処分の大切さ」。私には、こうして涙の意味も変わるほどに泣きながら捨ててくれる子どもが居ないので、今からドンドン捨ててサッパリ暮らせるように頑張ろう。

捨てるために、シュレッダーを買わねば。。。

(飯島)

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