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複数冊を同時に読んでいますが「パンデミックというのは長丁場なのだな」とうすうす気づきはじめて、時間の使い方というものに少し腰を据える気になったころ。

 

アイヌの権利とは何か 新法・象徴空間・東京五輪と先住民族 amazon→

私は28歳で東京に移り住むまで、生まれ育った北海道札幌市に暮らしていた。親族を3代遡ると情報がブッツリ途絶えるのが普通で、自分のご先祖様がどこから来たのか知らないことがみんな普通だった。北海道は先にアイヌの方々が暮らしていた土地だということが地名を覚えるだけで自然と身に付くし、歴史の授業では「君たちのご先祖様は開拓者としてこの地にやってきた」的な教え方をされてきた。今にして思えば、教師も言葉を選んでたんだろうな。

 

移住してきた世代は自分から見ると「祖父母の親」ぐらいで、明治または大正期が多い。ルーツは大まかに「東北系」「北陸系」「四国系」あたりをよく耳にする。でもいろんな苦労があったのか、子孫に詳細を話していない人が多く、途中に戦争が何度もあったせいだと思っていたこともあり、みんな「知らないのが当たり前」だと思っていた。東京に来るまで。

 

でも小学校や中学校時代にアイヌの血筋なんだろうなと思われる子はわりと普通にいた。満州からの引き揚げもいたし、韓国人もいた。でも私は20歳までボーっと生きていたので、それらの持つ意味を自覚する前に親に牽制されていた。「こちらが「そう」と感じていることを、相手に決して悟られないように。フツーに接しなさい」と、言葉少なく、しかし厳しく教えられたことは今でも心に残っている。そして50歳もとうに過ぎたこの年になって初めて「あっ!あの人もきっとそうだったのだ」と思い出す友人の顔がたくさんある。

 

いまふうに言うと「忖度のしすぎで現在地を見失う」ような、うすぼんやりとした意識のまま大人になって、東京に移り住み、なんやかんやで二度目の東京オリンピックがやってきた。
オリンピックをビジネスにしたのは電通の実績だから、「ウポポイは単なる観光施設」に見え(まぁ今でもそう思ってるけど)、どうやら揉めているらしいことが意外な気もしつつ、何をやろうとしてるのかなという疑問もあった。

 

この本を読んで、北大をはじめ様々な大学が「学術的研究」として墓地を勝手に掘り起こしてアイヌの人骨を持ち去っていると初めて知った。それも何十年も前に。それで紛争になっているとも、未だに返還どころか謝罪すらないとも。
「えー?!人んちの墓を勝手に掘り返して骨持ってくってありえなくね?」
としか思えないところに、返すなら返還先はこのウポポイだと国が決めたとか。
「えー?!ご本人は自分の土地に還りたいっしょ。賃貸アパートですら原状復帰が原則ですけど」
しかも、安置だの慰霊だのゆうても、しょせん観光施設でしょうが。木彫りの熊じゃあるまいし!

 

仮に、研究が真に必要なことだとしても、墓あらしみたいなことやらずに最初から話を持っていくべきではないのか。勝手に持ち出したら遺族は怒るに決まってるし、バレなきゃいいという問題でもない。特別な知識が無くても、そのくらいのことは大人ならわかるだろうに。
そして思う。こんなことを平然とやる人って「どういう人たち」なのだろうか?
いくらアイヌが別の民族だからといっても、「見解の相違」とか、「多様性」とか、「人それぞれ」というような話では済まされず、ナーバス&センシティブの極み、死生観に結び付く。現代のLGBTQなどの報道を見るにつけ感じてきた疑問がここにも浮かぶ。
「そもそも、みんなが「日本人」だと思ってる人たちって、いったい誰のこと?」

 

そんな感じで次の本に進む。

 

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