今日は長~いご報告を。
最近オットが3ニャン目の話をすることが増え、いろいろな保護団体を見つけては話題にしてくるように。それで10月初旬、東京都西部にある保護猫カフェを一度見に行ってみました。
【10月10日】
保護猫団体が営む保護猫カフェへ
なんとそこは(オーナーさん曰く)70匹が一堂に会する、ビルの一室でした。
猫は「猫好き」が判るというけれど、私は子供のころから同居生活しており、代々いろんなコと接してきて猫大好き。
なので、わりと「人間嫌いな猫」にも好かれることが多くて、ご多分にもれずこのカフェでも、なかなか貰い手がつかないという神経質なニャンたちに囲まれて、1時間たっぷり遊びました。
チャーリーとバズは、血は繋がってないけど兄と弟としてのバランス加減がとても良くて、3猫目のキャラのイメージがわかないなぁ、なんて話しながら帰宅しました。
【10月11日】未明
バズが水のような下痢に!!
腸はバズのウィークポイントで、来た頃は「ゆるウン」で大変でした。。。
保護猫時代はボランティアの家や譲渡会への移動、一緒にいた仲間との出会いや別れなどで落ち着かなかったと思うけれど、うちにきてその生活に慣れたころから、全く問題ない「かりんと」(形容です)人生になっていました。それ以来、食べる物はごはんからおやつに至るまでほとんど変わっていないし、うちのブラザーは、年に一度の予防接種以外、完全隔離の室内飼いです。
なのに、どうして???
【10月12日】朝
こんどはチャーリーが、猫生初の水下痢に!!
快食快便の健康優良児でもある「かりんと」王のチャーリーまでもが水下痢に。こりゃ―大変だぁ!!もはや、ただ事じゃねぇぞ!!!
ちょうど連休の最終日、オットも仕事が休み。朝イチで動物病院へ電話して、バズの少しマシになったゆるウンと、チャーリーの水下痢と、2頭を連れて2人でいざ病院へ。
病院でわかったこと
原因は、虫か、ウィルスか、腸内バランスのゆらぎ・・・。でも持参したウンを顕微鏡で見ると「虫もウィルスも見当たらないが、1回の検査では確定できない」とのこと。しかもチャーリーの水下痢ではトイレ砂に吸いとられて、ほぼ内容不明。
先生いわく「二人とも共通して気になるのは、長い菌が多めですね」
長い菌???
おっ!それは桿菌(かんきん)のこと???
(解説:腸内環境を整える乳酸菌でできたヨーグルトは、桿菌と球菌の組み合わせでできています)
(2018年補足:猫の腸内環境は球菌が多いほうがいいらしい)
「あぁ桿菌ね。それだけでバランスが崩れてるといえるのかしら」と答える余裕は私にはまるでなかった。残念。
独りずつキャリーバッグから出して、診察台にあがり体重を図りながら診察してもらう。
最初は、腸が弱くて今回偶然にも検体(水下痢のウン)をガッツリ持ち込めたバズ山さんから。
(「バズ山さん」は我が家の愛称で、サザエさんに出る「フグ田くん」のイメージです)
5.4kgと少し痩せていて褒められる。体温も正常。「よし、終わったよ!」というとスタスタと自分のキャリーバッグへ入っていく。
お次は健康優良児の筋肉マン、チャーリー。
ところが、キャリーバッグの中でカタツムリみたいに小さく丸くなって出てこない。よいしょっと!と引きずり出したら先生が思わず
「あら!カワイイ~!!」
そしてチャーリーをだっこしながら立て続けに「わぁ!かわいい」「あぁっ!かぁあいい~」「カワイイねぇ~」とカワイイの3連発。
飼い主としては悪い気はしないけど、、、、。
なんとなく、何も言われなかったバズ山さんが気の毒になってきた。。。
あのー、そんなに主観がこぼれ落ちるなら、バズ君に対してもせめて1回ぐらい「カワイイ」って言ってくれませんかね。。。
と心の中で不満タラタラでいると、こちらも6.2kgながら少し痩せていて、褒められました(笑)
結局、何も分からない
犬猫用ビオフェルミン、胃腸のくすり、ウィルスのための抗生剤の各1錠。計3錠を一日2回飲ませることに。
そのために、スポイトと注射の間みたいな、歯医者の麻酔用注射器をほうふつとさせる細長い道具も買い、飲ませ方をならう。今日はあと寝る前にもう一度飲ませて、明日からは、朝と夜に1回ずつ7日間は続けてくださいね、とのこと。
実はこのあと、この病院がさらにテキトーだと分かり、信用できないので行くのを止め違う病院を探すことになるのですが。「原因はわからない」というのに薬だけはこんなに飲むのか~と思いながら、水下痢を放置するわけにもいかないからなぁ、と自分を納得させ2頭を連れて帰宅。
帰宅してすぐチャーリーが吐く
吐いたのは仕方ないよね、と思いつつ夜、猫ふたりにそれぞれ薬3錠ずつをオットと汗だくになりながら飲ませる。以前チャーリーの怪我で病院へ連れていくとき、1人VS猫2頭の格闘でも傍観していたオットは正直役に立たない。なんとか飲み込ませて、ごほうびにおやつをあげるも、未明バズがごはんとおやつと一緒に全部吐いてしまう。
【10月13日】朝8時
お薬の時間に、投薬するこちらの気分も凹む
気の毒なほどうまく飲ませられず、苦労しながらふたりに3錠ずつ飲ませる。
その夜10時。バズの薬の嫌がり方が尋常じゃなくなった。涙目で、口元をよだれまみれにして抵抗されるが、ふたりに3錠ずつ飲ませる。
ごほうびのおやつも、ついに断られた。その後、寝るころにバズがまた全部吐く。
【10月14日】朝8時
ゆううつなお薬の時間がまたやってくる
投薬は少しうまくなったけど、それにも増して嫌がられるようになり、やっぱり苦労しながら2頭に3錠ずつ飲ませる。その30分後、バズがついに「アオーン!」とうなるように鳴いて、吐きだした。その後も吐いて、吐いて、吐き続けること10回。
ビックリ仰天して病院に電話すると
「あの抗生剤はたまにあわないコもいるので、バズには飲ませるのは止めるように。でもチャーリーは引き続き飲ませてください」と。
「薬は途中で飲むのを止めるとぶり返すこともあるので、バズの他の薬だけはまだ続けて最後まで飲ませ、様子を見てください」と。
それ、処方するときに言えよな!!!
人間にだって対処療法で薬漬けにされる今の世の中が、ただでさえ我慢ならない私。こんなに小さい体の猫に、原因が特定できないうちから、かたくななまでに飲め飲め言われる薬ってなんなんだろう。と病院へ不信感がわく。医師の言い分をうのみにしてきた自分の態度も思いなおすことに。
【10月14日】夜
家族会議で状況の整理を試みる
二頭とも元気を少し取り戻してきて安心。でも、いつもは呼んだら嬉々として走ってくるのに、遠くからジーっと不信の目で私を見る。
電話での医師の指示について、オットと相談する。不信感も増幅し、チャーリーも一緒に抗生剤をやめ整腸剤だけで頑張ってみることに。その夜、チャーリーが待望の排泄。砂で覆われるとカタマリですくえるぐらいのやわらかさに改善。
【10月15日】朝
お薬の時間だけど、もう止めたい
ビオフェルミン1錠をそれぞれ投薬。やがてバズに待望のウン。チャーリーとバズが走り出したり、プロレスしだして、いい感じになってきた。バズの恨み顔も治ってきた(笑)
総括:保護猫カフェに行ってから状況が一変したことを真摯に受け止める
病院では否定されたし、オットも否定するけれど、一番の反省は保護猫カフェに行き、大量の他猫のにおいを持ち帰ったことだと思う。
私は異常なまでの手洗い好きで、帰宅するまでにあちこちで5回は手を洗ってきたし、自宅に着いて靴を脱ぐと同時に靴下を脱いで家に入った。しかしオットはそういうことに全く無関心。保護猫70頭が集まる空間には猫の老若男女が好き勝手に混じりあっていたので、猫が反応する菌を運んできた可能性は高い。むしろ、検査で何も出なかったから病気ではなく、われわれが外から持ち込む刺激以外は安全な無菌の我が家に3年間こもっていた2頭なのだから。
もうひとつは保護猫時代の記憶。バズはずっと水下痢で、譲渡されるときに「この子は腸が弱いからフードに気を付けて」と言われていた。うちに来て治ったものの、大量の猫の臭いはバズにとって保護猫時代を思い出させせるに充分だったと思う。臭いを嗅いで、自分がまたどこかへ連れていかれると思ったか、不安がよみがえり衝撃を受けウィークポイントの腹を壊した、というのが本当のところじゃないかなぁ。。
それがチャーリーにも移ったから、私は心底ビックラしたのだが。。。きっと二人とも、保護猫時代を思い出してピリピリした可能性は高い。ほんとうに可哀想なことをしてしまった。
それ以来、私はなるべく話しかけていろいろなことを説明するようにしている。もしもう一頭猫を増やすとしても、ご縁があれば自然とやってくるはずだし、もうしばらくは4人家族を楽しもうかなと思っています。
あーあ。やれやれ。。。