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2011年からの塩麹生活だけでは物足りなくなりました。そう、畑を始めたから。
最後の晩餐には「きゅうりのぬか漬け」を選ぶ私。炊き立ての白いご飯といっしょに。味覚は、あっという間に時空を超える不思議な力があって、自分のぬか漬けを食べながら「祖母が漬けていたのはおいしかったなぁ」と思い出しています。あのぬか床はどこへいったのか?実家がマンション暮らしになったのを機に、ぬか床には暖か過ぎるしとかなんとかいって母が棄てていた気がします。彼女はああやって食べ物をえり好みしてるからいけなかったな。

きっかけは、2018年に腕みたいなキュウリが毎週何本も食べきれないほど採れて、飲食店の友人に差し入れしたところ、なんとぬか漬けにしてくれて食べさせてくれたうえ、お土産にともう一本くれたこと!
おいしい!!おばあちゃんの味思い出す!と感動していたら、それを聞いたぬか漬け担当のお母様が喜んで「簡単なんだから自分でやんなさい」とぬか床のタネをくれたのがきっかけ。なんと明治時代から使い続けているぬか床で気持ちも引き締まる。
(そのときのきゅうりの写真はこちらのページの一番下に→)

今年採れた数少ない畑のきゅうりで

 

もらったのはげんこつ程度の量なので、少しずつぬかを足して捨て漬けしながら増やしていきます。
初めてなので、あれこれ調べながらだけど、ぬか床はとにかく手で混ぜるのが大事。おうちの味になるし、手肌もきれいになるし。私は冷蔵庫の野菜室で漬けられるように増やしていったので、週に1回ぐらいのお世話で済んでいます。おすすめです!

遠慮せずガンガン混ぜる。でも手がキンキンに冷えて、冬は少しつらい

 

味の調整もだんだん上手になってきました。というのも、塩とくず野菜だけでは味に深みが出ないんですよね。味のアクセントとして「唐辛子」や「山椒の実」を、うまみ追加として「しいたけ」などの乾物袋にたまったくずなどを入れています。あと我が家で愛用のだし醤油を作る瓶があり、その中で1年間たっぷり醤油に浸かっていた鰹節も小さく切り崩して混ぜ込んでいます。おかげで、混ぜてるときからぬか床もたべられそうないいにおいがします。(残念なことにうちのオットはぬか漬け嫌いで、混ぜるときは一声かけ退室しています)

大きすぎて、入らないので半分に切って漬けました

 

日本ほど多種多様な乳酸菌がある国は、世界でもほとんどないらしいですね。ましてや納豆菌は日本にしか存在しないそうです。
森林の栄養が里山をへて川から海に流れ込む、この日本という風土ならではの嬉しい食文化ですね。土地のものは、その土地に生きるものたちを補ってくれる。むこう100年もこのまま続いていってほしいといつも願います。

混ぜ終わって次のきゅうりを漬けたところ。蓋をして冷蔵庫行きです。

 

塩麹は当初から変わらず年に3~4回作っていますが、作るたびに福島の友人にも送っています。毎回尋ねるたびに、食べる!と即答してくれるし、使い切るタイミングも同じなので、お互い実家から届くふるさとの味のような気分でやりとりしています。その彼女が、私から塩麹が届くたびに「丁寧な梱包に菌への愛を感じる」と言ってくれるので、ある時「ぬか床もやってみない?」と聞いてみたところ、やってみたいとのこと。やったね!喜びを味わう相手がいないのは寂しかったので、巻き込み成功です。たまに問い合わせが来ますが、菌を生かすも殺すも自分次第!面白いよ!

これが今年のきゅうりのぬか漬け。香りもいいし、歯ごたえもたのしく、一人でボリボリ食べています。
冷蔵庫で漬かるように育てたので、もはや明治時代の菌は薄らいでいそうだけれど、、、、

登場したグッズのご紹介はこちら!

ぬか漬け容器 野田琺瑯のぬか漬け美人

【サイズ小】32リットル →
【サイズ大】58リットル →
最初は勢い込んで大きいほうを買いましたが、家族2~3人までなら小サイズで充分だと思います(買い直しました)。
小さくて不便なところがあるとすれば、混ぜるとき、ぬかがこぼれやすいです。。

だし醤油の瓶はこちらを愛用

ウェルカムジョン万カンパニー だしが良くでる宗田節→ 

オリジナル牛模様デザイン【職人による手染め】手ぬぐい

東京/浅草の手捺染(てなせん)職人による1枚1枚手染めの、綿100%手ぬぐいです
手ぬぐいはハンカチより大きいから、真夏でもいつもさっぱりした面で汗が拭けるし
長さ1メートルのロングサイズだから頭にも巻きやすい!
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