娘のようにかわいい私の姪が今年の春、晴れて大学生となり、演劇サークルに入ったと聞いた。
9月の公演では役をもらったらしく、タイミングも良かったので京都まで観に行ってきた。松尾スズキの脚本「まとまったお金の唄」の上演だそうだ。
9月23日(土)の初演。掘っ立て小屋かと思われる空間の中でパイプ椅子に座って150分。暑いし、狭いし、地獄やった~。
でもビックリした、みんな怖いぐらいガチでやってる。学生と侮るなかれ、将来この中の何人かはプロを目指してるかもしれないな、と思った。
セリフは基本的に絶叫だらけなので、役者がメガホンで怒鳴った日にゃ耳がとれそうだったけど。。
ふだんはのんきでぼや~っとした我が姪も、ちょっとキテレツな女革命家の役どころ。
演じてる身内を見るのはくすぐったいし、彼女の心の震えが伝わってくる気がして涙が出そうになったが、肝心の本人はお構いなし。あいつ心臓に毛が生えてるんじゃなかろうか。でもまぁ彼女の両親(私の姉たち)や、祖父母(私の親)を考えれば、こういう子どもが身内にいてもおかしくないんだよな、と嬉しくなって帰ってきた。
あ、身内をほめるために書いたんじゃなかった。
若さはじける「劇団ケッペキ」は、葛藤や情熱を他人にぶつける表現者の集団ではなく、内にむかった自己破壊のエネルギーがどうにも力強く漏れ出てきてしまうような、そんな清々しい「若さのカタマリ」でした。あの素直さを体感できるのはおトクです。作品の力かなぁ~?いや、あんな下ネタ連発のくだらな・・・いやいや、それは解らないけどね。
お近くにお住いの皆さん、定期的に公演があるようです。(今回の内容は、5回公演でもう終わってます)
興味のある方はぜひ、次回公演以降にお運びください。基本的に学生価格のようです。
※「劇団ケッペキ」は京都大学公認の演劇サークルです。