先日知り合いの会社のサイトを見たら、URLに不思議なサブドメインが切られていた。
というか、自社で割と古くからシンプルなドメインを持っているにもかかわらず、その文字列がサブドメインになったURLになっている。
補足：
サブドメインというのは、たとえば「www.ideapunch.info」の「www」にあてられる部分のこと。ドメインというのは「ideapunch.info」で「sample.ideapunch.info」みたいな文字列になっているとsampleのサブドメインがついた「ideapunch.info」となります。サブドメインを作るメリットは、rootを使える、デメリットはオリジナルではない文字列が組み込まれる、といろいろな考え方がありますが、まぁ興味のある方はお尋ねください。
サービスは「jimdo ジンドゥー」というものでした。素敵なデザインが改変自由のうえ無料で使い放題のサイト製作ツール。
調べれば他にも業者があって、「strikingly ストライキングリー」はさらにレスポンシブ対応なんだそうです。
魅力的で豊富なデザインテンプレートがすでにサーバーにアップされていて、そこの領域を借りることでデザインが改変拝借でき、ブログを設定するようにデザインやオリジナル画像をアップできる、、、技術者やデザイナーなどプロの力が要らない最高のツール！ってことらしいですね。
月々の支払いは発生するようで、おそらく支払いは月額制だとしても、実態はほぼ年払いでしょうね。つまるところ「よくあるデザイン付きレンタルサーバー」ということだと思います。
サービス事業者によって違いはあるようで、サイトがパララックス風に長～いけど結局1ページのみ、というものや、遷移構成（つまり複数のページが持てるもの）もあるようです。
オリジナルドメインが持てるというところもありましたが、要は更新用ログイン領域の仕切り方が自由度の高いもの＝少しお高い+ドメイン代が乗る、という違いのようで、いよいよレンサバかな？と思います。
これが良いか悪いかは置いておいて・・・・
個人事業者や個人商店はこれで十分というセールストークも見ましたが、ざっと見たところ、サーバーにログインしなくてもいい（裏を返せば「ログインできない」）
ソースコードが読めなくてもカンタンにカスタマイズしたサイトが作れる（おかげで日本語リンクのサイトも多い・・・）
既存のソースを部分的に変えるだけ（技術者が要らないうえSEOが弱い）といったメリット（デメリット）もあるようです。
同じお金を払うなら、私はサーバーに入れる安心感を買うけどな・・・。
あとは、そこを借りて割り当てられたドメインと同じメールアドレスが作れるのかなぁ・・・？
今はgmailで会社のメールを読みに行くのも当たり前みたいで（弊社は禁止です）そんなダダモレメールとは次元が違うにしても、自社情報を借りたとはいえ知らないどこかにアップしていることになるので、サイトだけなら公開情報だからいいともいえるけど、判断が難しいですね。デザインとドメインがセットになって、インターネット上で公開されているクラウド環境、みたいなものと考えればいいんでしょう。
技術者やデザイナーが近くにいないとか、話が通じにくいとか、そういうストレスを感じている人は多いんでしょうね。そんな人にお金を払って依頼するぐらいなら、こっちでやっちゃえって思うのも理解できます。私も、好きなデザインを選んで当て込んだらソースだけ剥がして自分のサイトに乗っけてみるかな、なんてヨコシマな気持ちも浮かびました。。。（今はそっちのほうが手間がかかる時代ですが。。。）事情が違うとはいえ、デザインのパクリ疑惑でネットがあんなに盛り上がる一方で、似たり寄ったりの安易なカッコよさに人が流れてサービスが盛り上がっていくのは、デザインを商売にしている身としてはちと寂しい。。。
しかし「その程度で良い」と思うお客様が今後増えていくのは確実なので、やっぱり技術者にとってはこれからの商売の仕方を考えなくてはならないんでしょうね。
で、冒頭の、知り合いの会社のサイトを見て私が思ったこと。。
どうしたんだろう？資金が苦しくてサーバーと一緒にドメイン手放したのかな？
→でもメアドが変わっていないから、ドメイン保有はイキてる
→わざわざウェブサイトだけ違うURLにしたんだ？
→過去のURLからちゃんとリダイレクトされてる！エライ！
→人間には気づかれなくても、そのうち検索エンジンの表示結果が変わってくるだろうな。。。
→あっ！もう変わってるじゃん！！なんだよ、ダサいなー。
→少しぐらいうちにも相談してくれればよかったのに・・・
→でも私なら「お金がちゃんとかかる」解決方法しか、出せなかったかなぁ～。。。
