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気持ちと言葉は、わりと合ってない

心の中に浮かぶ感情というのはけっこうむずかしくて
一言でパッと言葉にできないことってたくさんあると思う。
そこに他人から「それってこうじゃん」みたいに一言で表現されて、そのキレ味の良さについ納得することがあるんだけど、その後よく考えてみたらやっぱり違うわ、ってことが最近増えてきた。

ひとの気持ちを言葉にする仕事だったからそれなりに慎重にきたつもりだけれど、反面、世の中は雑になってきたよね。世間の大半のふつうの人はそんなこと考えずに吐き出すので、ワンパターンだったり、短絡的だったり。政治家の失言なんかまさにそう。その中途半端に置き換えられた言葉が脳裏にどっかと居座り、思考の邪魔になることもある。
「言葉にならないこと」があるって尊いよね。鈍いとか頭が悪いとかそういうことではなく、むしろ普通のことなのよ。そしてそれをカバーするのって音楽なんだなぁと、私は最近メロディを作る人を尊敬している。これっていまさら?

言葉にすることで、脳は覚える

昔、私より年上の働く女性で「あの人、バカなんじゃないのぉ」とか「アッタマ悪いよね」ってすぐいう人がいたんだけど、それはもう彼女の口癖なんだけど、本人の意図通りに言葉を使えていて感情も乗ってるので、話題にされている人はその場でバカだってことになる。
でも連日いろんな場面でバカ呼ばわりを濫用されると、聞いてるこっちが疲れるから、自衛手段で思考停止して聞き続けることになり、フト思うのは、相手のバカさにはあなたの説明不足もかなり関係しているのでは?ということ。でも話題にされてる当人にそもそも興味がないから、もう面倒くさいからバカってことでいいや、みたいな刷り込みが私の中に成立するわけ。その人を見るともう「あー、あのバカだ」って思っちゃう、他人を巻き込む害悪。

似たようなことで、SNSの裏アカで思いっきり家族の悪口を書いてる人がいて。裏アカって匿名でも表アカでつながってる人に表示されるアルゴリズムになっているから、勘のいい人にはすぐ身バレするでしょ。
それなのに自分の夫のことを、もう辛辣にあけすけに、長々と不満たらたらで、それが一日に何回も投稿される。たかだか他人の憂さ晴らしでも、こっちの気持ちが萎えるほどにひどい内容なわけ。私だって友達と酒でも飲んでたらそりゃ愚痴ることもあるよ、でもそれとは次元が違うレベル。
夫は理解力が無い、アホだ、育ちが悪い、知性が無い、非常識、人格異常、ってもうアンタそれ自分の脳に刷り込んでるから、憂さ晴らしどころか憎悪が増すでしょうが。自分の心がコントロールできなくなるだけだから、自分のためにやめた方がいい。第一子の子育て内容に合意できないことが原因らしいけど、罵詈雑言の質でその人の本質が見える。

いい影響もあるんだろうけど、悪い影響の方が気になる

日本の女子アイドルって40年ぐらいアップデートされてなくて、未だにものすごくダサくて、あか抜けないよね。覚えきれないほどの人数を集めてグループにしてさ、制服っぽい服をお揃いで着せて、スカートの丈や、胸元のフリルとか、チェックの柄の量とかで微妙に違いを付けて、それが「個性」なんだろうけど、ひな人形のようにみんな同じで違いわからん。年をとってさらに判別不能になり、もう「混ぜるな危険」でしかない。
先日いいおっさんが野太い声を揃えて「愛してる!愛してる!世界で一番愛してる~!」とか叫んでるCMをみて、鳥肌が立つほど気持ちが悪かった。人間、リアルの場でもこんな歯の浮くようなセリフを聞くことそうそう無いよね?(私だけ?)ストレス発散よろしく、やさぐれた中年男性が毎度毎度こんなことを連呼してたら、やっぱり刷り込みが成立するからそりゃあ勘違いする男性も出てくるよね。決まり文句だから、恥ずかしげもなくみんなで叫べるわけでしょ。あのテの「アイドル」とかいう女子はそのリスクを最初から覚悟するべきだと思うね。うちの近所を歩いてる女子高生と何ら変わらない容姿と芸で、一段高いところでライトをあびて、ニコニコすることでお金もらっているわけだから。

人づきあいって経験値が増えるものだから、失敗も含めてリアルの経験を積めば必ずプラスになる。
でも対面が難しい時代になったし、言葉が先行していくツールが生活の中心にあるから、関係に応じた言葉の使い方を学ぶ機会が減ってしまって残念だよね。とくに、肝心なところで尻込みする人がけっこう多くて残念。余計なことは言うけど、そこ一番大事だよってことは言えない。軽い相談にのっていても「それって、なんて言えば伝わるの?」って聞かれることが増えた気がします。
自分は、場面に合わせて空気を読んで、言葉を選んできたほうだから、おしなべて「こうです」とは説明しにくいんだけどね。少なくとも自分の発言は慎重にやろう、と心に誓う昨今です。

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