2012年12月9日、ミグノンの譲渡会が大盛況のなか、チャーリーの弟分となる友達を探しに行ってきました。
チャーリーの留守番時間が長い日々が続き、一日の大半を独りぽつんと家で待っている状態がかわいそうだったから。
帰宅すると、いろんな音色のニャゴニャゴが出てくる毎日。
帰ってくるの遅いんだから、寂しかったよ～、退屈だったよ～、お腹も減ったよ～っていう感じかな。
1頭目はオットが決め、2頭目は私が決めることに
チャーリーを引き受けるときから「2頭はどうですか？」と聞かれていたぐらいなので、「弟猫を」という私たちをミグノンは歓迎してくれた。いきとどいた世話ができるめどは人間一人につき動物一頭、とか「猫は1頭も2頭もかかる手間はほぼ同じ」とあらかじめ聞いてもいた。
でも、猫の義兄弟ってどういう感じなんだろう？（←発想がいかにも人間）と、仮親として保護猫を預かっては躾けたり人間を信頼するところまで育てるボランティアさんに聞くと「肝心なのは、先住猫（ここではチャーリー）の性格」だそうで、彼が気に入るかどうかが、その後の家族の運命を決めるといっても過言ではなかった。
しかしチャーリーは気のいい穏やかな性格なので、私たちは揉める心配より「態度がデカい弟」によってチャーリーの居心地が悪くなることの方が心配だった。
バズがやってきた日
「小さい仔の方がケンカもしないだろう！」と思ったけど、いざ譲渡会の並びを見ると月齢2～3ヶ月だらけでみんな小さすぎ！幼いと目が離せないので（事故や誤飲などの危険）共働き夫婦などの留守番家族が迎える1頭目としては不適切とすら言われる。
世の中はそう都合よくいかないのだ。どうしよう。しかも今回の最終決定権者はワタシ。こりゃ責任重大と、真剣に一人（一頭）ひとりをみて譲渡会場を歩いた。
譲渡会場は保護動物を家族に迎えたい来客がひっきりなしに表れて大賑わい。人いきれで落ち着かない会場に、ワンコはおもらしするし、幼いニャンコたちは恐怖で塊になり「フー！」「シャー！」のピリピリムード。その熱気むせるなか、デカいケージに一匹で収まり、ひっくり返って腹を見せ爆睡していたのがこの猫、たたた兄弟「たたき」君。
マイペースで終始爆睡中
ケージをのぞき込んでも知らんぷり。隙間からちょっと指をつっこむと、こちらにおケツを向けて寝たまま、首をねじって指をベロベロ舐めてくれる。起きる気はなく、一瞥もくれず、寝姿も変わらず。
会場を何周もしたのでその度にケージの前に立ったけど、毎回、切符切りの駅員さんよろしく「ハイハイ次の指ね」って感じでペロペロ舐める。
その図々しさがなんとも愛らしくて、気に入った。
「よし。あの子がいいな。どうだろう？」と聞くとオットが激しく驚く。こんなハナクソ顔の白黒を選ぶとは思いもしなかったようだ。
「えぇー！？あれ？？？ま、いいよ。今回はアナタが選ぶって決めたんだし。」
「あー。いいですよ、この子、すっごいバカですけど」
「この子がいいのですが、どうでしょうか？」とミグノンに聞くと、まずボランティアの仮親がその猫の性格などを説明してくれる。
対応にいそがしい友森さんがバタバタとやってきて「えっ？この子を？誰が？」といった感じで一瞬ものすごく驚いて、こちらの顔を見る。
去年の冬に茶トラの「トナカイ（仮名）」を譲渡してもらったんです。その二頭目に、と伝えると
「あー。いいですよ、この子、すっごいバカですけど。友達が猫を欲しがっていたのでこの子を勧めてたんですけど、でもいつ来るか分からないんだから。早いもの勝ちでね。とにかくすっごいバカですけどね。」
去年の記憶が残っていたようで細かいプロセスは割愛され「今日このまま連れて行ってくれていいよ」。驚く我々を尻目に「キャリーもそのへんにあるやつ適当に使っていいから。そのうちお店に返してね」
友人に車を出してもらってきたので、そのまま連れ帰れるのは私たちも都合が良く、借りたキャリーバッグに入れて連れ帰りました。車中でひっきりなしに「ニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャー」と、興奮と反抗が混じる声が止まらず、自宅に入りひとまず床にケージを置いたところが、上の写真です。
そして、うっかり即対面
通常はケージに入れバスタオルなどで目隠しして別の部屋に置き、数日かけて慣らすべきところを、トイレを買い足しに外出している隙にチャーリーと対面させてしまったオット。でも、3日目ぐらいには遠巻きにしながらも宅内自由行動を果たし、1週間もしないうちに仲良しに。
チャーリー、にゃんこになる計画
名前はバズと命名
映画トイストーリーのバズ・ライトイヤーから拝借。チャーリーにとって最高の友人で居てくれることを願って。
そしてのちにわかる「バカさ」の意味。バズは甘噛みができず、抱っこが大好きで、自分の寝言で飛び起き、走りだすと激突し、よくしゃべり、家族みんなを毛づくろいしてくれる愛情たっぷりな、面白い性格の子でした。こういうのもご縁なのよね～～！！
よだん：
後で知ったのですが、ilove.catに、私と出会う前の、譲渡会バズ君が掲載されていました！かなり何回も「出品」され続けてきたもよう。
一番上の写真と、ページの中ほどに1カットあります。（譲渡会の雰囲気がよく分かる記事になっています）
▼それと、ミグノンのリンクに逢ったコメントもお借りして記載。
一時預かり宅友森さんのブログより
「自分だけ売れ残りだとは気づかず、一緒に入れられたスパイス兄弟の実の兄弟だと思い込み、たたみちゃんから伝授された肉球チュパチュパやら、給水器からの水がぶ飲みを教えてあげようとしている。」
