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仕事で、料理レシピの手順や材料を少しでもわかりやすく、と推敲していると、顧客の担当者から「子どもがいるお母さんなら料理ぐらいしますから読めばわかりますよ」と、よく言われてしまう。
自分には子どもがいないので、そういわれるとすべてのやる気が折れ、グウの音も出ない。
子どもが欲しかったなぁと思うこともあるので、ナカナカ複雑な気持ちになるし、子どもがいるお母さんたちの会話にはもう一生入れないのかと考えたりもするけど、まぁいいか。

自分の母は専業主婦で、当時としても珍しいくらいきちんと料理する人だったので「子どもがいれば料理ぐらいします」の示すところはピンとくるのだけれども、果たして世の中が全部そうなのだろうか?と疑問に思う。
姉の家は、同じ母親を持つから大なり小なり見当がつくのでサンプルから外すとしても、かなり意識を高く持って、手作り食事で頑張って一生懸命子育てしている友人も確かにいる。
実家の支援も受けずに頑張っている彼女たちに聞いてみると、パート等でかなり忙しいお母さんの家庭もたくさんあって「育ち盛りの子供がいても、ほとんど買ってきたお惣菜を食べさせている、という家も珍しくないよ」と聞いた。私の印象でも手作りにこだわって頑張っているお母さんは決してラクではなさそうだし、今や少数派じゃないのかなとも感じている。

食にこだわると一口にいっても、産地や食材にこだわる人もいれば、コストやボリュームにこだわる人もいるし、キャラ弁とかパーティとか言ってこねくり回すことに燃える人もいるので、多極化してると考えるのが自然でしょうかね。
情報化が多極を生み、その結果大量の情報を精査できずに、目の前に見えることを実態として認識するしかなくなって、異質なものとはどんどん噛み合わなくなっていくのかもしれない。

でも、子どもがいるお母さんでも下手な人や苦手な人も要るし、私は「最短コースの提示は美の一部」と考えているので、丁寧だけど面倒な当たり前のことを押し付けるより、簡単に済む方法を盛り込んだ企画のほうがいまの時代にあってる気がするけれどもね。このあたりの「簡単さ」のニュアンスは「自分のことに直結しないとピンと来ない」ことも多いみたいで、いやいやコミュニケ―ションって本当に難しい時代になりました。

そのために、プロとして考えたり作ったりする我々が要るんだけれども、最近はプロの地位も下がってるというか、、、、大したプロがいなくなったというか。これは40代として責任を感じます。
玄人はだし、なんてのはもう今の若い人たちには死語(この言葉もまた懐かしい)なのでしょうが、どうも「一億総無責任時代」なんていうフレーズにシンパシーを感じたりして、ドキリとします。

 

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