女性初内閣広報官の辞職に思う
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世の中のコミュニケーションがブツ切りになっていって、どんどん「あいだ」が見えなくなっている。出来事と、出来事の間をつなぐ、見えていないところにも人の気持ちや道徳観は作用しているはずなのに。怖いのは見えないだけでなく、見えないことがいずれ無かったことになり、本来あったはずのノウハウごと沈下してしまうこと。プロセスが評価に反映されず結果だけで進む世の中は、弾力に欠けた不自由な社会ではないだろうか。

 

内閣広報官の女性が月収の10分の6を返納すると聞いて「え、なんて中途半端な」と思ったけれど、その金額が70万円と聞いて、そのセンスの悪さに驚いた。人に7万円貸してお詫びにと70万円返されたら、その気持ちをおもんぱかる前にムカつくと思う。せっかくの「給与の10分の6返納」が人の気持ちを逆なでし、穴埋めどころか盛り土の余分さがそのまま高給取りの傲慢にうつってしまう。「7万円の接待をそつなくこなした、仕事ができる女性」というイメージを手に入れるチャンスもあっただろうに、と思うけれど。

 

私だったらどうするだろうか。こういうイメージトレーニングは大切だ。もし倫理的に認められない利益の授受があって、それが明るみに出たら。覚えてない、知らなかったはまず無理で、やっちまったものはもうなかったことにはできないと腹をくくって認める方向で知恵を絞るだろうな。「自分は利害関係者であり、彼らの下心もおおよそ見当がついていたが、断れなかったので出向いた。しかし自分が業務で下した判断に一切の手心はない。国民の不利益になることは誓ってやっていない」そして「彼らは結果的に私に使った7万円を無駄にしたことになる」なんてね。ちょっとアメリカのテレビドラマの翻訳セリフみたいかな。

 

ポストを正真正銘自らの能力で手に入れたことが自他ともに認められる場合と、権力者からの寵愛で得た場合とでは、当事者の判断プロセスは違ってくるはず。彼女の態度からは、どこかで自分のしてきた努力と能力に自信があって、運も縁も自分たればこそ、と思っているようにうかがえた。だからこそ自分の判断で辞めると権力者を説得できたはずなのに、その機会を活かせなかった。今回最も不幸なことは、都合がいいから抜擢し、臆面もなくかわいがり、最後は自分を優先した権力者の指示を仰いだことで、この「負け方」が最大の判断ミスではないかと思う。そしてこのような「大人の人間関係」は、誰の利益も生まない失敗例だと皆で共有したい。「飲み会を絶対断らない」のは男女に限らず今でもたくさんいるけれど、このような気遣いをしなくても仕事に参加でき、評価される時代になったよと言える人が上に立つ社会にならねば。客観的評価によってしかるべきポストに就く、というのが、やはり本人にとっても組織にとっても、健全なことだと思う。

 

私も、自分の交友関係をみずから「人脈」と呼ぶゲスで内容の薄いビジネスには関わらずに、人づきあいを大切にする社会人年長者として生きていけたらいいなぁ。

 

このコラムは・・・

いまは年代によって直面している現実がまるで違う、大変な時代。この現実を乗り越えようと頑張って働く皆さまへ。
ちょっとやわらかくすれば飲みこみやすくなるかもね、という気持ちを込めて書いてます。誰かの、何かの、お役に立てれば。

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