2016年の釣り納め

オットの趣味にはまり、私の釣り歴もかれこれ15年以上、かつてこんなに辛い“行軍”はなかった。。
揺れに揺れた。陸地に下船した直後は、よたよたと足がもつれるぐらいの酔いっぷり。
遊園地の「バイキング」(船型で前後に揺れる特大ブランコ)の先端に安全ベルト無しで朝7時から12時まで乗り続け、5時間しがみついてた感じ…。

おいしかった話だけ先に書くので、興味のあるかたは下に続くバイキング話をどうぞ(笑)

釣った鯵はその日のうちにワタをだしきれいに洗い、塩焼き用、お刺身用、たたき用に分け、釣った日の夜は山盛りのたたき丼に。薬味だらけに見えるけど、鯵に脂がすごくのっているので、このくらいで丁度いい。お醤油をさしていただきます。

酢飯にごま、万能ねぎ、みょうが、刻んだしょうがを混ぜ込んでます。はじかみみたいな1本ネギは切れない包丁で諦めた自分用。青紫蘇も大量トッピング

酢飯にごま、万能ねぎ、みょうが、刻んだしょうがを混ぜ込んでます。はじかみみたいな1本ネギは切れない包丁で諦めた自分用。青紫蘇も大量トッピング

ワタを出し終わったところの記念写真。鮮度がいいとこんなに青光りします

ワタを出し終わったところで途中の記念写真。鮮度がいいとこんなに青光りします

たたき丼よりは控えめな薬味量の酢飯に、しめあじをのせて巻きすでグルグル。

たたき丼よりは控えめな薬味量の酢飯に、しめあじをのせて巻きすでグルグル。

翌日は三枚におろした鯵を、塩と酢・砂糖・昆布で締めて棒ずしに。鯵が肉厚ですごいでしょう?
たまにしかやらないから巻き方が上達しないけど・・・。

型も良く、脂がのってピカピカ。肉厚でおいしかった

型も良く、脂がのってピカピカ。肉厚でおいしかった

これが釣果のすべてで、平時の約1/4量かな。
最後に書いたけども、釣ったのはほぼ全部オット。

 

まだ船着き場から出たかどうか、ぐらいのところで波はおだやか。

まだ船着き場から出たかどうか、ぐらいのところで波はおだやか。

私はたいがいの船揺れにへっちゃらで、貸切船の時などは、釣り慣れた先輩諸氏の8割がゲーゲーと嘔吐しながらぶっ倒れても、その隣でニコニコとサンドイッチを食べるぐらい平気だった。そして平気な二割のメンツにはオットもいた。

しかしこの日は酷かった。
出船後、釣りポイントに着くまでの移動20分が既にものすごいアトラクションな感じ。ベンチ状の座席にまたがり座面に抱きついてないと飛ばされそう(普段は公園のベンチのようにただ座っていれば大丈夫)。
前日は快晴でベタなぎ、釣果もかなり良いようだったので、風が強いらしい?ような天気予報も気に留めず出かけてきたことを出船15分で後悔した。海は風によって波が高くなり揺れる。これが不運のひとつ。

不運は続く。
釣り人は通常、船の両側面に1mおきぐらいの等間隔で座り、鋳造で一体化したベンチに腰かけたり立ったりしながら釣る。
この日は年内最後の営業で船は満席。私たちは今回、船の先頭に配席された。「こんな端っこまで人が座る想定してるんかい!」ぐらいの超・先端だった。
船の底は先に向かって上げ底になってるので、先端にいる我々は腰かけたところでお腹を抱えるぐらいの着座にしかならない。だから揺れても足で踏ん張れない。

釣り竿をおろしてもまず、底から何メートルで釣ってるか、いや底に当たってるんだか潮に流されたんだか、糸フケ以外では判らない。つねにバランスボールに座ってるみたいにブワンブワン揺れるので、船体につかまらないと海に投げ出されそう。仮に魚が釣れても、電動リールが巻き上がったタイミングで船につかまってる手をパッと放せるかどうか、判らない。

不運はさらに続く。
船揺れにいら立つ高校生ぐらいの青年がヒステリーをおこして騒ぐのだけれども、両端に座る親がそれをたしなめることができず、うるさい。「コンディション最悪だよ!」「なんなんだよ、今日はさ!」「こんなんじゃ釣れねーじゃんかよ!」というガキの怒鳴り声をBGMに、揺れに踏ん張る。おし黙る父親は私の隣で海に向かってゲーゲーとやるうえ、私の釣り糸を断りもなく勝手にハサミで切ってしまい、私も緊張と我慢の糸が切れてしまった。

酒酔い以外で吐いたのは何十年ぶりだろう。私はトイレのある船尾に退避し約2時間。釣りを諦め、揺れから逃げられず、目を回しながらひたすら時の経つのを待った。オットはひとり船の先端に残され、ただ無心に一生懸命、夜ご飯のおかずを釣っていた。
あと30分で陸に帰れるぞという頃に席へ戻ったら、船酔いで真っ青な顔をしたオットが入れ食い状態と格闘していた。
後で聞いたら、戻ってきた私の顔を見たとたん下船時間が近づいたのだと悟り、張りつめていた気が緩んだようで、ニコニコしながら嘔吐していた。私の釣果はわずか1尾。あとは全部オットの頑張りです。

帰宅後、船酔いから覚め、お風呂と仮眠でスッキリして調理開始。
魚をさばくのは幾分上手になりました。

(飯島)