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経営者という仕事がら、いろんな人を面接する。取引先の新人にあったり、その一方で辞めていく人を見送ったり、担当替えなどで組織の理屈にくじけている人もたくさん見る。
いつも思うのは、生きてきた時代の空気や、背負ってる時代背景がその人の価値観を大きく形づくっているな・・・ということ。そこを変えるのは、かなりしんどい。

弊社も、何年もかけてやっと話が通じるようになったスタッフがたくさんいたけれど、ほとんどが辞めて行ってしまう。そんなとき仕事仲間には「死んだ子供の年を数えるな」とよく言われた。つまり「辞めたあの人が今も残っていたらどうなっていたかな」ということを考えるのは、時間の無駄だ、という意味だった。

確かに「会社のいま」を考えるうえで、去った人を思うのは無駄なことなんだけれど、辞めた本人が職場を変えたらハッピーになったのかと考えると、そうではないと思う。今の50代、というか1980年代に社会に出た今の管理職先輩諸氏にはロクでもねぇなってケースがすごく多い。「自分の仕事」をちゃんとしていないから、周囲に迷惑をかけている上司。それを直下にいる若手が防波堤のように頑張って、踏ん張って、何とか持ちこたえて支えているケースも多い。私は2000年代になってから「後輩を育てている先輩」をほぼ見たことがない。なので、こんな年になっても、どうやって若手を育てたらいいか試行錯誤の毎日。。。

責任感の強い人は全部背負って、背負いきれなくなって、身体を壊したり、あるいは思うところを抱えて消化不良のまま会社を辞めていく。年長者はそれをかばいきれず、さりとて彼らが自分に都合のいい結果を出してくれるまで辛抱して待ち切れず、年齢相応のふてぶてしさを自分の都合で活用しては部下のやる気を削いでいる。悪循環だ。
不幸なのは、年相応の職にありつけなかった人は、年相応の思考回路を持てるはずの経験が積めず、自分の行動や考えを説明できない。残念ながらそれは社会情勢と連動していて、世代単位で似通っている。これも悪循環。

私にも、頼りにならない上司もいたし、理不尽で腹の立つクライアントもいたけれど、それは「もっといい出会い」を求める原動力になった。少しでいいから私の考えに耳を傾けてくれる人と出会いたくて、その信心のあまり、結局自分の会社を作ってしまった。ロクでもない先輩をたくさん見てきたことが功を奏した。

私が尊敬する、御年70近い現役の某スタイリストが、先日私にこういった。
「討論もできない奴と、仕事なんかできるか」
結局、残ってるやつはこういう発想ができたタイプだけれど、これもいつまで続くことやら。

宮藤官九郎の「ゆとりですかなにか」は、ゆとり世代を描いたものではなく、彼らを取り巻く先輩諸氏のだらしなさだを描いていると思った。私は、そう思わなければならない年齢と立場になっている。でもそれは私の同年代はみんなそうなはずで、私だけではないはず。
昭和40年代生まれ、90年代社会デビューの皆さん、日本を支えていくのは私たちの年代になってます。頑張ろう!!税金を納めるだけが社会貢献ではないと信じて。。

 

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