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ものが売れない不景気だといわれて早数年。アベノミクスだの不動産活況だのと聞いてみても生活の場やビジネスの場でそれを実感するには程遠い毎日。仕事柄、どういう企業が、どのような製品をどのように販売するのかが気になるし、どの企業も襟をただしてシノギを削っているスピード感を感じているが、しかし旧態以前のところも少なくない。そこでも最近ちょっと心に残った会社のことをひとつ。

それは某証券会社。生前父が自分の勤務先の株を持っており、亡くなった母が引き継ぎ、それが私の所有となった。なんとも性に合わないが、父がサラリーマン人生に心血を注いだ証だと思うと手放す気になれず、儲かろうが損しようがそもそも私のカネではないから関係ないと決め、持ち続けることにした。

しかし私には過去人生のどこを切りとっても余裕資金などあった時代はないし、お金は汗を流して得るものだと考えていることもあり、投資などの「もうけ話」には生来興味が無い。あれこれとセールス電話をいただき困惑するが、株を持つことになった経緯をいちいち説明し、このようなお誘い自体が、断り方に悩む私のストレスになるのでぜひとも遠慮してもらいたいと何度もお願いしてやっと静かになったと思ったら、担当が替わったとかでまた若い青年から電話がくるようになった。

これがまた平日の昼間に構わずケータイが鳴る。こちらは今仕事中なので、と話すと、返事は「ああそうですか」。
妙な返答だなと思うけど、こちらも早く切りたいから矢継ぎ早に事情を説明する。前任者にも何度も話しているが、私の気持ちは変わらないし、電話は要らない。仕事中だからむしろ遠慮してもらいたい。これはお愛想ではなく本気です、そう念を押した。

ところがまた数週間後に電話が来る。お断りを何度か重ねて不信感が湧いたころに、自宅の留守電にメッセージがあった。
今日は私の自宅近くへ行く用事があるのでついでに挨拶によりたいと。平日日中に自宅へ挨拶?何言ってんだこの人と思うが、聞いたのはもう深夜なので、どうしようもない。

そしてまた後日、勤務中にケータイが鳴る。先日留守電を入れましたが、というが、もういい加減私もキレそうだ。
この人はいったい何のために私に何度も電話してきているのかを、この人自身が判っているのだろうか?
電話をかけることが仕事になっているのだ。
だから電話に出る私が仕事していようが、平日は自宅にいなかろうが、投資に興味が無かろうが、どうでもいいから、何を言っても「ああそうですか」としか返事がこないのだ。

もともと母との付き合い方の記録を読んで不満があった記憶もよみがえり、この証券会社が心底嫌いになった。機会があれば他社へ移そうと思うに至り、結局なんのためのセールスだったのかと証券会社が気の毒にも思えた。

その会話は何を話し合うためのものか、自分は何を話しているのか、きちんと立ち位置を自覚し、頭に叩き込んで話さなければ。
何気ない会話の積み重ねで結果を出せるほど世の中は甘くない。
ましてやセールスともなれば、知恵を絞って相手に挑まなければ。お金を稼ぐということは、とても難しいことなのだから。

(飯島)

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